4.30.2016

6.透析中の装置監視および患者観察


Ⅱ 血液透析の手技に関する操作



6.透析中の装置監視および患者観察
 
 定期的に治療条件および総除水量,抗凝固薬注入量を確認する.また,バイタルサインを確認し一般状態を観察するとともに穿刺部位の観察を行う.



解説

 定期的に治療条件および総除水量,抗凝固薬注入量を確認する.また,バイタルサインを確認し一般状態を観察するとともに穿刺部位の観察を行う.
 透析中は治療が計画通り安全に施行されているか確認が必要である.血液流量,除水量(除水量設定,総除水量),静脈圧,透析液圧,抗凝固薬注入量および血圧,脈拍,一般状態などを確認する.同時に,バスキュラーアクセスでの穿刺部位からの出血や腫脹の有無を確認する.また,各接続部位(穿刺針と血液回路,血液回路とダイライザ,圧力モニターライン接続部,抗凝固薬シリンジとライン等)については,すべてロック化されて安全が確保されているが,穿刺針の固定不備や血液回路の固定不備などによる抜針事故24)の発生もあり得ることから,透析中では十分な監視,観察が必要である.透析中は穿刺部位が観察しやすいように工夫する.



0 件のコメント:

コメントを投稿